ミサイル追加発射を警戒=情報収集、分析―防衛省
ミサイル追加発射を警戒=情報収集、分析―防衛省
時事通信 2/12(日) 16:57配信
北朝鮮が弾道ミサイルを発射した12日、東京・市谷の防衛省では幹部らが次々と登庁し、情報収集や分析に追われた。
追加発射の恐れもあり、稲田朋美防衛相は、引き続き情報収集、警戒監視に万全を期すよう指示した。
稲田防衛相は報道陣に「昨年6月に発射された弾道ミサイルのような1000キロを超えるような特異な行動ではなかった」と述べた。昨年6月に発射された中距離弾道ミサイル「ムスダン」は高度1000キロを超え、海上自衛隊のイージス艦では迎撃が困難な軌道に打ち上げたとみられていた。
今回発射されたミサイルの飛行距離は500キロと推定されるが、打ち上げ角度を通常より高くして、落下地点を調節した可能性が高い。防衛省幹部は「今後、日米の対応を見ながら距離を延ばし、挑発の段階を高めてくる可能性がある」と警戒した。
在日米軍も空軍や第7艦隊を中心に警戒態勢を敷いている。米軍は今月6日に米本土から米領グアムのアンダーセン基地にB1長距離爆撃機を派遣。北朝鮮の挑発をけん制する狙いがあるとみられていた。