kimuchiのブログ

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「トランプ米大統領の韓国国会演説」 全文がすばらしい!

「トランプ米大統領の韓国国会演説」 全文がすばらしい!


 読売新聞:2017年11月9日5時0分



8日、韓国国会で演説するトランプ米大統領(右)=ロイター


 丁世均チョンセギュン国会議長、名高い国会議員の皆様、ご列席の皆様、この偉大な議事堂で、皆様と韓国の国民に向けて、米国民を代表して演説するとてつもない栄誉をいただき感謝する。


 韓国での短い滞在の中で、(妻の)メラニアと私は、伝統的なものや現代的なものからなる驚異の世界に畏敬の念を抱いた。皆様の温かい歓迎にも深く感動した。


 昨晩、文在寅ムンジェイン大統領夫妻は青瓦台チョンワデ(大統領府)で行われたすてきな歓迎式典で、信じられないほどのもてなしをしてくれた。


私たちは軍事協力の強化、公平と互恵の原則に基づく貿易関係の改善について生産的な議論を行った。


 滞在中ずっと、米韓の長きにわたる友情を確かめ、祝うことができたのは喜びであ
り、栄誉だ。


 2国間のこの同盟は、戦争の試練の中から生まれ、苦難の歴史で強化されてきた。


仁川インチョン上陸作戦からポークチョップの丘まで、米韓の兵士は共に戦い、共に犠牲を出し、共に勝利をあげた。


 約67年前、1951年の春、我々がきょう堂々と集まっているこの街を奪還した。


我々の合同軍は多数の犠牲を出しながら、共産主義者たちからこの首都を奪い返した。


1年に及ぶ戦いで2度目の奪還だった。


 兵士たちはその後、数週間、数か月にわたり、険しい山を抜け、血みどろの戦闘を
繰り広げた。


ときには押し返されながらも、決然と北に向けて進み、今日、自由な国と抑圧された国を分け隔てる境界線を形作った。70年近くの間、米国と韓国の軍は共にその境界線を堅持している。


 朝鮮戦争で、停戦協定が署名される1953年までに、米国人3万6000人以上
が命を落とし、10万人以上がとてもひどく負傷した。彼らは英雄であり、我々は彼
らをたたえる。


我々はまた、韓国の人々が自由の代価としてひどい犠牲をはらったことをたたえ、思い起こす。


 あなたたちは、あのぞっとするような戦争で、数十万もの勇敢な兵士と、数え切れ
ない罪のない市民を失った。


 偉大なソウルの街の多くの部分が、がれきと化した。この国の大部分がこの恐ろしい戦争によって、傷つき、ひどくひどく損なわれた。この国の経済も破壊された。


 しかし、全世界が知るように、その後の2世代の間に、朝鮮半島の南半分に奇跡が
起こった。韓国国民が家族ごと、都市ごとに行った努力により、この国は今日、世界
で最も偉大な国の一つになった。


 皆様を祝福する。一人の一生に満たない時間で、韓国は完全な荒廃から、地球で最
も豊かな国々に肩を並べた。


 今日の韓国経済は、1960年当時の350倍以上ある。貿易は1900倍に拡大した。わずか53歳だった平均寿命は82歳以上と延びた。


 ちょうど1年前に私が大統領に当選して以来――皆様と一緒に祝いたいが――それ
以来、米国自身も韓国と同じように奇跡を体験している。


株式市場では過去最高値をつけている。失業率はこの17年で最も低い。


我々はイスラム過激派組織「イスラム国」を敗走させている。傑出した最高裁判事の任命などにより、司法を強化している。


 現在、朝鮮半島近海では、すばらしい戦闘機のF35やF18を目いっぱい搭載した世界最大の空母3隻が配置についている。さらに、複数の原子力潜水艦が適切に配
置されている。


米国は、私の政権下で、軍の完全な再構築にあたっており、何千億ドルも投じて、世界のどこよりも新しく優れた軍備を築いている。力を通して平和を実現したい。


 我々は韓国に対し、世界のどの国によりもはるかに大きな支援を行っている。最終的には、だれも理解したり、考えついたりしないようなうまい方法で、物事を解決する。


とてつもない成功を収めた韓国は、これからもずっと、米国の誠実な同盟国であり続けるとわかっている。
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 1950年9月の仁川上陸作戦(ロイター)。朝鮮戦争の戦況を国連軍が逆転させた


  【仁川上陸作戦とポークチョップの丘】  1950年6月、北朝鮮軍の奇襲攻撃


で朝鮮戦争が始まり、韓国軍は南岸の釜山(プサン)まで敗走したが、マッカーサー


最高司令官率いる米軍を中心とする国連軍が同年9月、仁川に上陸して反転攻勢した。


休戦交渉が始まってからも、交渉を有利に進めるため最前線のポークチョップと呼ば


れた丘を巡り激しい戦闘が続き、多数の死者が出た。
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        ◇


 韓国が成し遂げてきたことは、本当に励みとなる。経済の変革は政治の変革と連動
している。誇り高く、独立し、自立した韓国国民は自身の手で統治する権利を求めた。


1988年には議会の自由選挙を実現し、同じ年に、韓国で初の五輪を開催した。


まもなく、韓国国民は30年以上の間で初の文民大統領を選んだ。


こうして勝ち取った国が通貨危機に直面した際には、(外貨獲得のための金きん集め運動に協力するため)数百万人が結婚指輪や家宝、金の「幸運の鍵」など大切にしていた品々を差し出し、子供たちにより良い未来を実現する約束を果たそうとした。


 豊かさを測るのには金よりもっといいものがある。心で感じる達成感、精神的な満足だ。


過去数十年、韓国の科学者たちは、非常に多くの素晴らしいものを生み出してきた。


技術の限界を押し上げ、奇跡的な医療の先駆者となり、私たちの宇宙の神秘を解き明かす指導的な役割を果たすようになった。


 韓国の著述家たちは今年、約4万冊の本を書いた。韓国の音楽家たちは、世界中のコンサートホールを満員にしている。


韓国の大学卒業者の割合は世界でも最高水準だ。


韓国には、地球上で最高レベルのゴルフ選手がそろっている。


 事実、――何を言いたいかお分かりだろうが――今年、ニュージャージー州ベッドミンスターのトランプ・ナショナルGCで行われたゴルフの全米女子オープンで優勝したのは、韓国の偉大な選手、朴城●パクソンヒョンだ。10位までのうち8人が韓国の選手だった。それに上位4人は韓国選手が独占した。


おめでとう。おめでとう。これは特筆に値する。本当に大したものだ。(●は「火へん」に「玄」)


 ここソウルでは、とても美しい「63ビル」や「ロッテワールドタワー」などの建築学の驚異が空を彩り、そこでは多数の成長産業の従業員が働く。


 韓国国民は今日、飢餓対策やテロとの戦いをはじめ世界中で問題の解決を助けている。


 そして3か月ほどで、冬季五輪・パラリンピック(平昌大会)のホスト役として、素晴らしい仕事をするだろう。頑張ってほしい。


        ◇


  北朝鮮はカルトに支配された国だ。この軍事的なカルトの中核にあるのは、朝鮮半


島を征服し、朝鮮民族を隷 属させることにより、父なる保護者として支配することこ


そが指導者としての宿命だと信じる錯乱した信念だ。


 North Korea is a country ruled as a cult. At the center of 


this military cult is a deranged belief in the leader’s destiny to 


rule as parent protector over a conquered Korean Peninsula and 


an enslaved Korean people.



 韓国の奇跡は、1953年に自由な国々の軍隊が進撃した地点――ソウルから北へ
ちょうど24マイル(約38キロ・メートル)の地点までしか届いていない。


そこで終わり。すべてが止まった。行き止まりだ。繁栄はそこで止まり、残念ながらそこからは監獄国家、北朝鮮が始まる。


 北朝鮮の労働者たちは、耐え難い状況下で、へとへとになりながら何時間もほぼ無給で働いている。最近、すべての労働者が70日間連続での労働を命じられた。休みたいなら金を払わなければならない。


 北朝鮮の家族は、給排水もない家に暮らし、電気が来ている家は半分にも満たない。


 親たちは、息子や娘が強制労働に送られるのを免除してもらおうと教師に賄賂を贈る。


 1990年代には100万人以上が餓死した。今日も飢えによる死者が続いている。


 5歳未満の子供たちの約30%は、栄養失調による発育不良に苦しんでいる。北朝
鮮政権は2012、13年に、その独裁者たちをたたえる記念碑や塔、像をこれまで
以上に建造し、それに費やした費用は約2億ドルに上ったと見積もられる。


これは、国民の生活改善に充てた予算の約半分に及ぶ。


 北朝鮮の経済の貧弱な成果の分け前は、ゆがんだ体制に対する見かけの忠誠心を尺度に分配される。


残忍な独裁政権は、平等な市民を尊重するのとはまったくかけ離れたやり方で、国家への忠誠心といういい加減な指標で国民を値踏みし、点数をつけ、


ランク付けする。


 最高の忠誠心を持つと評価された者は首都平壌に住める可能性がある。最低の評価


を受けた者は飢える。ちっぽけな違反行為によって、たとえば、捨ててあった新聞に


掲載された独裁者の写真に誤って染みを付けただけで、何十年にもわたって家族全員


の社会的な地位が地に落ちることになる。


 北朝鮮では推定で約10万人が強制収容所で強制労働に従事させられ、日常的に拷問や飢餓、レイプ、殺人にさらされている。


 祖父が反逆罪に問われたために、ある9歳の男の子が10年間も監獄に入れられた事例が知られている。


別の例では、ある生徒が金正恩キムジョンウンの伝記のほんの細かい一節を忘れただけで殴打された。


 兵士が外国人を拉致し、北朝鮮のスパイのための語学教師として従事させてきた。


 朝鮮戦争以前、キリスト教徒の拠点の一つだった地域では、キリスト教徒やほかの信仰を持つ人々は、今日、祈りをささげたり聖典を持っていたりしただけで、拘束され、拷問され、多くの場合、処刑されることさえある。


 北朝鮮の女性は、民族的に劣等と見なされる赤ちゃんの中絶を強いられる。新生児は殺される。


 中国人の父親との間に生まれたある赤ちゃんは、バケツに入れて連れて行かれた。衛兵は、不純で生きる価値がないと言い放った。


 それなのに、中国は北朝鮮を支援する義務をなぜ感じるのだろうか。


 北朝鮮で暮らすことの恐怖があまりにひどいため、国民が政府の役人に賄賂を渡して、奴隷として国外へ送り出してもらおうとするほどだ。


北朝鮮にとどまるくらいなら、奴隷の方がましだと考えるからだ。


 逃亡を企てることは、死刑に値する犯罪だ。脱北者の一人は言う。「今思うと、私は人間ではなく、まるで動物のようだった。北朝鮮を出て初めて、命とは何かわかった」


 歴史の実験室とされたこの半島で行われた、悲劇的な実験の結果を私たちは見てた。


 それは一つの民族でありながら、二つになった朝鮮の物語だ。


 一つの朝鮮では、国民が自分たちの生命と国家を支配し、自由と正義、文明の将来を選び、信じられない成果を出した。もう一つの朝鮮では指導者たちが、専制政治とファシズム、圧政の旗印の下に、国民を投獄している。


 この実験の結論は、完全に明白だ。


 1950年に朝鮮戦争が勃発した時、二つの朝鮮で、1人当たりの国内総生産(GDP)はほぼ等しかった。


しかし1990年代までに、韓国の富は北朝鮮を10倍以上も上回った。今日、韓国経済は40倍以上も大きい。


ちょっと前に同じレベルだったのが今は40倍になっている。韓国のあなたたちが正しいことをしている。


 北朝鮮の独裁がもたらした苦痛を考えれば、これほどの差がついた容赦ない現実から国民の目をそらすために、独裁政権がますます絶望的な手段に訴えようとすることも驚くほどではない。


 政権は何にもまして真実を恐れている。実質的に外の世界との接触をすべて禁じているのはそのためだ。私の今日の演説だけでなく、韓国でのありふれた日常の様子さえ、北朝鮮の人々が知ることは禁じられている。西洋や韓国の音楽は禁止されている。


 外国の出版物を持っていることは、死刑に値する犯罪となる。市民がほかの人をスパ
イする。自宅がいつ捜索対象となるかわからない。


市民の一つ一つの行動が監視対象となる。社会にあるのは活気どころではなく、北朝鮮の人々は目覚めている間中、国家のプロパガンダを浴びせられる。


 北朝鮮はカルトに支配された国だ。この軍事的なカルトの中核にあるのは、朝鮮半島を征服し、朝鮮民族を隷属させることにより、父なる保護者として支配することこそが指導者としての宿命だと信じる錯乱した信念だ。


 韓国が成功すればするほど、金政権の核心にある暗黒の幻想は決定的に信用を失う。


 韓国が繁栄することこそが、北朝鮮の独裁政権の生き残りそのものの脅威となる。


 この都市とこの議会は、朝鮮が自由で独立していてこそ、世界の国々を前にして、
力強く、主権を有し、誇り高い姿でいられることを生き生きと証明している。


 国家の力は、暴君の偽りの栄光からは生まれない。強く偉大な国民の真の強力な栄
光によってもたらされる。


韓国の国民がそうした人々だ。それは、自由に生き、繁栄し、礼拝し、恋愛し、自らの運命を築き発展させることができる朝鮮の国民だ。


 この国では、どの独裁者も実現できなかったことを国民が成し遂げた。米国の支援
を得て、あなたたちは自身に対する責任を負い、将来を自身で決めることができる。


 あなたたちは夢を抱いた。韓国ドリーム。その夢を見事に実現した。


 その過程では「漢江の奇跡」を成し遂げ、その成果は、ソウルの見事な高層建築群
から、平野や山々に囲まれた美しい景観に至るまで、周囲にあふれている。


 あなたたちは自由に、喜んで、自らの鮮やかな方法で成し遂げた。


 しかし、この現実、この素晴らしい場所、あなたたちの成功が、北朝鮮政権にとっ
て不安や驚き、恐怖をもたらす最大の原因だ。


これこそが、金政権が外国との争いを引き起こし、国内の完全な失敗から目をそらそうとする理由だ。


        ◇


(北朝鮮の)体制は、米国の過去の抑制的な対応を弱さだと受け止めてきた。
これは致命的な計算違いとなる。


  The regime has interpreted America’s past restraint as 


weakness. This would be a fatal miscalculation.  



 いわゆる休戦(協定)の後、米国人と韓国人に対する北朝鮮の攻撃は何百回も起き
てきた。


こうした攻撃には、(1968年1月、北朝鮮に拿捕だほされた米海軍情報収集艦)プエブロ号の乗員への拷問、米国のヘリコプターへの度重なる攻撃、1969年に米兵31人が死亡した米偵察機の撃墜が含まれている。


(北朝鮮の)体制は、死者を伴う数多くの韓国への襲撃を行い、指導者の暗殺未遂や韓国船舶への攻撃も行った。


(米国人学生の)オットー・ワームビア氏を拷問し、最終的にはこの優秀な若者を死
に至らしめた。


 北朝鮮体制はその間ずっと、脅迫を続けながら究極の目標を達成できるという思い
違いをし、核兵器保有を追求してきた。我々がその目標の実現を認めることはない。


 朝鮮は呪縛の下で、半分に分断された。韓国は、北朝鮮で起きていることが、今後も
続くことを決して許さないだろう。


 北朝鮮の体制は、米国とその同盟国に対して行った保証や合意、約束をすべて無視
して、核と弾道ミサイルの計画を追い求めてきた。


約束をすべて破った。プルトニウム計画を凍結すると1994年に約束したが、その取り決めの恩恵を受けながら、すぐに不正な核活動を続行した。


 何年もの外交交渉を経て2005年、独裁政権はようやく核計画を放棄し、核拡散
防止条約(NPT)に復帰することに同意した。だが、まったく守らなかった。


さらに悪いことに、放棄すると言っていた兵器そのものの実験を実施した。


2009年、米国は外交交渉に新たなチャンスを与え、北朝鮮に手を差し伸べた。だが、北朝鮮は韓国海軍の船舶を沈め、46人を殺害した。


今日に至るまで、北朝鮮は日本やその近隣国が主権を有する領土を越えていくミサイルを発射し、核爆発実験を行い、まさに米国を脅す目的で大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発を行っている。


(北朝鮮の)体制は、米国の過去の抑制的な対応を弱さだと受け止めてきた。これは致命的な計算違いとなる。私の政権は過去の米政権とは大きく異なる。


 今日、私は米国と韓国だけではなく、全ての文明国家のために、北にこう告げる。


 我々を侮ってはいけない。我々を試してはいけない。我々は、我々が共有する安全や
繁栄、神聖なる自由を守る、と。


 文明世界との境界を示す線を、この朝鮮半島に引くことを選んだのは我々ではない。


 だが、その境界線は朝鮮半島に引かれ、現在も残っている。平和と戦争、品位と堕落、
法と圧政、希望とどん底の絶望の間に引かれているのだ。


こうした境界線は歴史上、何度も多くの場所に引かれてきた。その一線を保つかどうかは、いつも自由な国家が決めるべきことだ。


我々はともに、弱いことによる代価は高く、その防衛も大きな危険を伴うことを学んだ。


 米兵は男性も女性も、ナチズムや帝国主義、共産主義、テロリズムと戦い、命を落
としてきた。


 米国は紛争や対立を望んではいないが、決して紛争や対立から逃げることはない。


歴史上、愚かにも米国の決意を試し、打ち捨てられた体制は数多くある。


 米国の力や決意を疑う者は、我々が過去に行ってきたことを振り返れば、もはや疑
うことをやめるだろう。我々は、米国と同盟国が脅されたり、攻撃されるのを許さな
い。米国の都市を破壊するという脅しを許さない。我々に脅しは効かない。


我々が必死に戦い、命をかけて死守したこの地で、歴史上で最悪となる残虐行為を繰り返させない。


 そのために、平和を愛する世界の国々のメッセージを携えて、私は自由で、繁栄す
る朝鮮の中心であるこの場所に来た。言い訳をする時は終わった。今は力を示す時だ。


 平和を欲するなら、一貫して断固とした態度を取るべきだ。世界は、ならず者の体制
が核爆発による荒廃をもたらすと脅迫するのを容認することはできない。


        ◇


  北朝鮮は、あなたの祖父(金日成キムイルソン主席)が思い描いた楽園ではない。誰にとってもふさわしくない地獄だ。


  North Korea is not the paradise your grandfather envisioned. 


It is a hell that no person deserves.  



 すべての責任ある国家が力を合わせて、北朝鮮の野蛮な体制を孤立させ、拒絶しな
ければならない。いかなる支援も供給も行ってはならない。受け入れてはならない。


中国とロシアを含めたすべての国に対して、国連安全保障理事会の決議を完全に履行
するよう求める。


北朝鮮政権との外交関係を見直し、すべての貿易と技術協力の関係を断ち切るよう求める。


 この危険にともに立ち向かうのは我々の責務であり義務だ。放置するほど危険が高
まり、選択肢が少なくなる。この危機を無視しようとする国々、それどころかその脅
威を可能たらしめるような国々は、この危機の重要性に対する責任を感じるべきだ。


 私がこの(朝鮮)半島を訪れているのは、北朝鮮の独裁体制の指導者に直接、この
メッセージを伝えるためだ。あなたが獲得しようとしている武器によって、安全は高
まることはない。その武器は体制を深刻な危険にさらす。この暗い道を歩むごとに、
自身が向き合う危険は増していく。


 北朝鮮は、あなたの祖父(金日成キムイルソン主席)が思い描いた楽園ではない。誰にとってもふさわしくない地獄だ。それでも、あなたが犯してきた神と人間への全ての罪にかかわらず、はるかに良い未来への道を我々は提示するだろう。


それは、現体制が攻撃をやめ、弾道ミサイルの開発を停止し、完全で検証可能な全面的な非核化をすることによって始まる。


 朝鮮半島を空から見ると、南はまぶしく光り輝く国で、北には真っ暗な闇が広がっ
ているのが分かる。我々は、輝き、繁栄し、平和な未来を望んでいる。だが、北朝鮮
にとってのより明るい道程については、北朝鮮の指導者が脅しをやめ、核計画を解体
してはじめて我々は話し合う用意がある。


 北朝鮮の邪悪な体制でも、唯一正しいことがある。朝鮮の人々には輝かしい運命が
待っているということだ。ただ、その運命がどういったものなのかについては、完全
に間違っている。朝鮮の人々の運命とは、抑圧による奴隷のような苦しみを味わうも
のではなく、自由という栄光の中で繁栄すべきものなのだ。


 韓国の人々はこの半島で、国の勝利以上のことを成し遂げた。人間の精神というも
のを信じるすべての国にとっての勝利だ。北にいるあなた方の兄弟姉妹全員が、神が
意図したように人生を謳歌おうかする日が近く来ることを我々は願っている。


 あなた方の国は、何を成し遂げることが出来るのかを我々に示している。勤勉と勇
気、才能のみによって、戦争で荒廃したこの地を、数十年で富と豊かな文化、深い精
神に恵まれた国へと変貌へんぼうさせた。


すべての家族が繁栄し、どの子供も輝き、幸せでいられる郷里を築いた。


 独立して自信にあふれ、平和を愛する国々の中で、韓国は堂々としている。我々の
国は、国民を尊重し、自由を重んじ、主権を尊び、運命を自ら決める。すべての人々


の尊厳を大切にし、すべての人々が持つ最大限の能力を活用する。暴君の残忍な野望
から、人々の大切な利益を守る用意が常にある。


 我々はともに、自由な朝鮮、安全な(朝鮮)半島、家族の再会を強く望んでいる。


南北が高速道路で結ばれ、親族が抱擁を交わし、核の悪夢が美しい平和への約束に取
って代わることを夢見ている。


 その日が訪れるまで、我々は断固とした態度で警戒を続ける。北を注視し、朝鮮の
すべての人々が自由に生きることができる日が来るよう祈るのだ。


 ありがとう。あなたたちに神の祝福がありますように。朝鮮の人々に神の祝福があ
りますように。


※ホワイトハウス発表の英文を基に読売新聞が翻訳。


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硬軟両様 練り上げた内容


…村田晃嗣・同志社大教授(アメリカ外交)


 演説は米韓同盟の力を見せつけつつ、対話に応じる可能性にも触れる硬軟両様の内
容だった。トランプ大統領個人の判断で発信される過激なツイッターとは異なり、政
権全体で練り上げたのだろう。


 国内の支持率だけでなく世界における評価も決して高いとは言えないトランプ氏に
とって、初のアジア外遊である今回の最大の課題は、各国指導者との関係を強化する
ことだ。


 安倍首相と異なり、ギクシャクしているとも言われた文在寅ムンジェイン大統領とも、良好な関係を築く必要があった。一方の文氏も、トランプ氏の日本訪問が成功だっただけに失敗は許されない。


相手に配慮する事情が双方にあるため、北朝鮮への姿勢で違いはあっても連携をアピールできたと言える。


 北朝鮮問題の解決でカギを握る中国訪問に移り、アジア太平洋経済協力会議(APEC)など多国間の会議も待ち受ける。トランプ氏にとっては本領が試される場になる。


(ソウル支局 岡部雄二郎)


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強い韓米同盟 意志示した


…尹徳敏ユンドクミン・前韓国国立外交院院長


 トランプ大統領の演説は韓国人が感銘を受ける内容だった。韓国の発展を高く評価
し、朝鮮戦争でともに戦った点にも触れた。演説の多くは北朝鮮の非難だったが、核
・ミサイル開発を放棄すれば北朝鮮に未来を与えうると語った点も注目すべきだ。


 トランプ大統領と文在寅ムンジェイン大統領は、個人的にそりが合わない部分もあるのは確かだろう。今回の訪韓では北朝鮮の核開発を前に同盟が揺らぐことを避け、しっかりした韓米同盟をつくるというメッセージを出すことができた。


両氏とも、意見の違いがないということを一生懸命示した。


 韓国と米国は朝鮮戦争を共に戦っており、日本とは違う。


トランプ氏がこの点を演説で強調したのは、韓国への配慮だ。今回のアジア訪問では、日本と韓国で強固な同盟を確認した上で、中国に向かった。同盟国の結束を見せつけ、中国に北朝鮮問題の解決への協力を求める意味があるだろう。
(ソウル支局 中島健太郎)

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