注目・要警戒! 「独立運動記念事業、南北で」 韓国・文大統領が表明
注目・要警戒!
「独立運動記念事業、南北で」 韓国・文大統領が表明
朝日新聞:2018年7月4日05時00分
韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は3日、ソウルで演説し、日本統治
下の朝鮮半島で1919年に始まった「3・1独立運動」から来年で100
年になるのにあわせた記念事業を「南北共同で行う」との構想を示した。
事業推進のため、大統領直属で設置した委員会の発足式で述べた。
文氏は、4月に行った金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との首
脳会談で、独立運動100周年の共同記念事業について論議したと初めて言
及し「(会談で署名した)『板門店宣言』にその趣旨を込めた」と述べた。
「南と北が独立運動の歴史を共有することになるなら、お互いの心をもっと
近づけることができる」とも指摘した。
韓国は憲法前文で、3・1独立運動によって成立した「大韓民国臨時政府」
の「法統」を受け継ぐと規定する。一方、北朝鮮は自らが唯一、独立運動の
歴史を継承していると主張してきた。文氏は演説で「70年続いてきた南北
分断と敵対は、独立運動の歴史を分裂させた」と言及。南北共同事業で、民
族の一体感を高めるねらいがあるとみられる。(ソウル=武田肇)
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米国務長官「完全非核化」へ道筋 5日訪朝 7日に日本へ
読売新聞:2018年7月4日5時0分
【ワシントン=大木聖馬】ポンペオ米国務長官は5~7日、平壌を訪問する。
北朝鮮の「完全な非核化」の具体的な進め方について意見交換し、北朝鮮側
に非核化の早期実現を迫る方針だ。訪朝後、ポンペオ氏は7~8日の日程で
来日し、河野外相らと会談する。
これに合わせ、韓国の康京和外相の来日も調整しており、日米韓外相会談
が行われる見通しだ。
米朝首脳会談が6月12日に行われて以来、ポンペオ氏が北朝鮮高官と協議するのは初
めてとなる。米ホワイトハウスのサンダース報道官は2日の記者会見で、「ポンペオ氏は
北朝鮮の指導者らと会談する」と述べ、金正恩キムジョンウン朝鮮労働党委員長と会談する可能性を示
唆した。ポンペオ氏の訪朝は3度目となり、過去2回はいずれも正恩氏と会談した。
米朝首脳会談で署名された共同声明では、北朝鮮の「完全な非核化」を目指す方針を
明記したが、具体策は盛り込まれなかったことから、ポンペオ氏は今回の協議で非核化の
道筋をつけたい考えだ。
ポンペオ氏は完全な非核化について、トランプ米大統領の1期目の任期満了をめどに
「2年半以内に実現できると見込んでいる」とも述べており、北朝鮮に早期の非核化を
迫る見通しだ。
朝鮮戦争(1950~53年)で捕虜・行方不明になった米兵の遺骨の返還についても
話し合う模様だ。
サンダース報道官は2日、元米政府特別代表(北朝鮮担当)のソン・キム駐フィリピ
ン大使が1日に北朝鮮側と協議したことを明らかにし、米朝間の非核化を巡る協議が
「進展し続けている」と強調した。
ただ、北朝鮮が複数の秘密施設で核燃料の増産を続けているなどの米メデ
ィアの報道については、「肯定も否定もしない」と言及を避けた。
ポンペオ氏は訪朝後の7~8日に東京を訪問し、河野外相らに訪朝結果を
説明する。国務長官就任後、日本を公式に訪問するのは初めてとなる。
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